【シリコンバレー=山田遼太郎】トランプ次期米大統領の一族が経営する米西部ラスベガスのホテル前で1日、米テスラ製の電気自動車（EV）が爆発した。運転手1人が死亡し、複数の負傷者が出た。地元警察はテロの可能性があるとみて調べている。

複数の米欧メディアが報じた。米西部時間午前8時40分ごろ、テスラの電気ピックアップトラック「サイバートラック」がラスベガスのトランプ・インターナショナル・ホテルの入り口前に停車し、直後に爆発した。運転手が車内で死亡したほか、車両周辺にいた少なくとも7人が軽傷を負った。

警察は、通行人らを狙ったテロだった可能性があるとみて、爆発の原因などを調べている。米ABCニュースは車両に火薬が積まれていたと報じた。

テスラのイーロン・マスク最高経営責任者（CEO）はX（旧ツイッター）で「爆発はレンタルされたサイバートラックの荷台に載っていたとても大きな花火か爆弾によるものだ。爆発は車両そのものと無関係だ」と述べた。

米国では南部ルイジアナ州ニューオーリンズでも1日、トラックが繁華街で群衆に突っ込む事件があり、45人が死傷した。米連邦捜査局（FBI）がテロ行為として捜査を始めた。

日本経済新聞　2025年1月2日 7:40
https://www.nikkei.com/article/DGXZQOGN0203I0S5A100C2000000/